
災害時のスマホ節電は、低電力モードと画面の明るさ調整から始めましょう。機内モードや通知の一括停止は、緊急速報や家族からの連絡を受け取れなくなる可能性があるため、最初に行う設定には向きません。
この記事では、停電時も連絡と情報確認に使えるよう、iPhone・Androidの設定、充電の備え、必要な機能を残す考え方を整理します。機種・OS・電池の状態で効果は変わり、何時間延びるという一律の保証はできません。
最初に確認するスマホの節電設定
| 設定・使い方 | 確認すること |
|---|---|
| 低電力モード・バッテリーセーバー | まず標準の省電力設定を使う。アプリの更新や通知が制限される場合があるため、家族の連絡に使うアプリを確かめる。 |
| 画面の明るさ | 文字や足元の情報を安全に読める範囲で下げる。見えにくいほど暗くする必要はない。 |
| 画面が消えるまでの時間 | 使っていないときに点灯し続けないよう、自動ロックを短めにする。 |
| 動画・大容量の通信 | 娯楽動画や不要なダウンロードを控える。避難や救助に必要な通信は優先する。 |
| 照明 | 手元に専用ライトがあれば使う。スマホのライトが必要な場面では、安全確保を優先する。 |
参考:Apple「バッテリーの駆動時間と耐用年数を最大限に延ばす」。
iPhone・Androidで省電力設定を確認する
iPhoneは「設定」のバッテリー項目を開く
Appleの案内では、iPhone 15以降は「設定」→「バッテリー」→「電力モード」→「低電力モード」、iPhone 14以前は「設定」→「バッテリー」→「低電力モード」で切り替えます。画面が異なる場合は、設定内で「低電力モード」を検索してください。
低電力モードではメールの取得やアプリのバックグラウンド更新などが制限されます。重要な連絡をメールで待つ場合は、必要に応じて自分でアプリを開いて確認します。
出典:Apple「iPhoneやiPadで低電力モードを使ってバッテリーを長持ちさせる」。
Androidは機種ごとの「省電力」「バッテリーセーバー」を確認する
Androidはメーカーによって名称や画面が異なります。Google Pixelでは、画面上部から下へスワイプし、バッテリーセーバーを切り替えられます。設定アプリの「バッテリー」からも関連設定を確認できます。
Pixelの「スーパー バッテリー セーバー」は多くのアプリを一時停止し、停止したアプリの通知が届かなくなります。使う場合は、家族との連絡や防災情報に必要なアプリを「必須アプリ」として残す設定を確認してください。
出典:Google「Google Pixelでバッテリー セーバーを使用する」。
機内モード・通知・位置情報は一括で切らない
NTTドコモは、電源を切っている場合や機内モード中、電波状態が悪い場所では、緊急速報「エリアメール」を受信できないと案内しています。機内モードでWi-Fiだけを戻しても、携帯電話網で届く緊急速報まで受け取れるとは考えないでください。
連絡を待っている、警報や避難情報を確認する必要がある場合は、通信を保つことを優先します。圏外で一時的に機内モードを使う場合も、受信できない時間が生じることを理解し、安全な場所で解除して通信状況を確認してください。
出典:NTTドコモ「緊急速報『エリアメール』ご注意事項」。
通知を整理するときは、不要な買い物・娯楽アプリなどから見直します。避難経路の確認に使う位置情報、家族と共有している現在地、補聴器などに必要なBluetoothは、用途を確認して残しましょう。すべてオフにすることを目標にしないでください。
家族の連絡と情報確認を、少ない操作で行う
- 安否連絡は「けがの有無・今いる場所・次に向かう場所」を短くまとめる。
- 災害用伝言ダイヤル171やweb171など、連絡手段を家族で決めておく。
- 連絡先や避難先の候補は紙にも控える。地図などは平常時に保存しておく。
- 保存した警報・避難所情報を最新情報と思い込まない。自治体や気象庁などの更新を確認する。
連絡の確認時刻を決める方法もありますが、避難が必要なときや急な体調変化があるときは、予定時刻を待たず対応します。
171は毎月1日・15日などに体験利用できます。家族で登録・再生を試してください。参考:NTT西日本の体験利用案内
充電器は「残量・ケーブル・安全な状態」を確認する
普段使うモバイルバッテリーとケーブルをつなぎ、実際に充電できるか確認します。端子の形が合うだけでなく、機器が対応する充電条件やケーブルも説明書で確かめましょう。長期保管の充電量・点検間隔は、メーカーの指示に従います。
スマホやバッテリーを、直射日光が当たる場所や高温の車内に放置しないでください。膨らみ、変形、異常な発熱、においなどがある場合は使用・充電をやめ、販売元へ相談します。リコール対象かも確認しましょう。
出典:NITE「リチウムイオン電池搭載製品の事故」。
通信手段をスマホ一つに集中させず、ラジオや紙の連絡先も用意します。家庭全体の準備は「防災の無料チェックと備蓄の優先順位」、避難・連絡のルールは「家庭の地震対策」を確認してください。
災害時のスマホ節電でよくある質問
機内モードにした方がよいですか?
常に推奨できる設定ではありません。通話や緊急速報を受け取れなくなるため、残量だけでなく、連絡と警報を受け取る必要性で判断します。
Wi-Fiは必ずオフにしますか?
一律に切る必要はありません。信頼できるWi-Fiに接続できる場合は、通信に使えることがあります。停電で自宅のルーターが使えない場合など、接続状況に合わせて判断してください。
どれくらい長持ちしますか?
機種、電池の劣化、電波、画面の使用時間などで変わります。省電力設定を試し、手元の端末で残量の減り方を確認して、予備電源も準備しましょう。
今日できることは、省電力設定の場所を一度確認し、家族への連絡アプリを残した状態で使ってみることです。
情報確認日:2026年10月16日。設定画面や制限内容は機種・OSの更新で変わるため、端末メーカーと通信会社の最新案内をご確認ください。












